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PROTOSTAR

YUBARA LEAD FES'07 レポ

C5TOURスタート以後、湯原クライミングセンターという立派な施設がありながら、3年間ボルダリング競技ばかりをやってきました。別にどうしてもボルダーがしたかったわけではありません。僕以外のスタッフがいない、それが理由でした。しかし、昨年の夏に県ジュニア育成事業がスタートし、状況が変わります。子どもたちはみるみる上手くなり、保護者の方も遠征では車を出して下さり、またビレーもしていただけるようになりました。そしてまたそれにも応えるように子どもたちも各地で活躍します。国体では来年からボルダー&リードとなりますが、子どもたちが活躍していかないといけない今の舞台はJOCやユース等、全てリード競技。リードが強くないと意味がありません。もっと練習させたいし、もっと刺激も欲しい。そう思い始めた頃から、「今年の湯原はリードをやろう。今は人的にも十分できる体力がある。」と思うようになったわけです。

とはいえ、国体直前の開催という時期もあり、競技は一般的な物でもおもしろくない・・・どうしようか。左右同時進行で予選2本しても1人のクライマーが登れる数は多くて4本。少なければ2本で終わり。それじゃあ、ちっともおもしろくないよな~と思って考えたのがK点付きのフラッシュ・リードセッションでした。オンサイトの練習にはならないと言われそうですが、自分がトライする前でも、登り終わったあとでも人の登りを見るというのは勉強になるものです。自分より上手い人なら余計に。ボルダーセッションだと常に頭の中が「次、何登ろうか」でいっぱいで、人の登りを見る余裕もないわけですが、そういう時間も取りながら、ほどほどの緊張感を保つ今回のリードセッション。来年またやるかと言われると???ですが、今年はそれなりにおもしろかったと思います。皆さん、どうお感じになられたのでしょう?

競技のことに入る前にちょっと課題のことを。ルートは14本。5時間で50人が上ろうと思えば全部一撃してもどうせ全部は登れないし、そこそこのグレードで抑えようということで最高でも5.12b~cくらいで設定しました。15m壁ですが、まっすぐ直登にちかいので時間は5分。K点の配点は、完登のポイント比率をもうちょっと上げた方が良かったと後悔してますが、配点をよく見てちょこちょこK点取るのも頭のいい人の作戦だし、まあ、それは次にやるときの課題です。

さてさて、やっと競技のことに入ります。

一般男子ではタク君が全てフラッシュして、僅差ながら日本代表N原くんを抑えて優勝。タク君をあまり知らない人は運が良かったとでも言いそうですが、それは違います。就職も早々に決めた彼はこの暑い夏にめちゃくちゃ登ってます。岩も人工壁も。日本選手権も強かったですが、一回りも二回りも強くなった印象を受けました。参加者の中ではキャリア最長かと思われる島根のみずち君も3位に入りました。たまちゃんから「ロープgetせよ」の至上命令が出ていたのでがんばってたわけですが、作戦ミスでしょうか。まあ、この3人にとってはどの課題もお手頃だったようです。登るぞ!勝つぞ!という執念にプラスして、どれをセレクトしたかでも運命わけたかもしれません。中国地方のトップクライマーたち。さすがでした。

女子は少なかったので急遽「一般+中高生」とさせてもらいましたが、中国地方の女王たまちゃんとこれまたほっしー育休中で関西最強のぽんさんの事実上の一騎打ちとなりました。身長も同じくらい。キャリアも同じくらい?そして両方、キン肉マン(これは余計か)。あえて違いを言うなら、どっちかというとボルダーチックなのがぽんさん、そしてルートチックなのがたまちゃんということくらいでしょうか。でもどちらもそれぞれ特徴のある登りで観る者を沸かせてくれていました。高校生等にも刺激になったことと思います。3位は岡山成女OB(まだまだ現役?)のY子さん。ポイントでは差がありましたが、健闘ラインでしょう。

中高生男子は中央育英高校のエースF本君が体調不良でキャンセルということで、地元KJ君にチャンスが回ってきたかと思いましたが、中央育英の新しいキャプテンというN村くんが優勝。KJ君、無難にいい登りをしてただけに残念です。「アップで登れるような課題は後回しにしたら」というアドバイスを聞かないからです。セッション方式だとポイント均一の完登数かポイント数かで登る順序も違います。前回のCEROが完登数でしたが、今回はポイント制。どう取るか考えて欲しかったですね。それにしても中央育英勢はすごい。高1からはじめたという子でも結構登れますし、一年経って高2ともなると上手いなって思うくらい登れてます。上手い先輩、(見たことないけど)学校に立派な壁、熱心な先生、バックアップ上手な競技団体・・・いろいろ揃ってるこの学校、恐るべしです。来年以降もまだまだユースは鳥取が熱いかも。

アンダーYBは意外と混戦でした。実力的には湯原の3人が1、2、3位かなと思ってましたが、ここではポイント制が運命を分けます。前日予選敗退して悔しい思いをした県南マサキ君が、登れない課題に見切りをつけK点を集め2位入賞。彼は賢いです。対照的に団子になってぞろぞろ簡単な課題をめぐった湯原勢。一撃できるうちは差が付かずに、難しい課題で差がつきはじめ、最終的にはここんとこボルダー・ルートともにKJ君にせまる勢いのユキヤ君が優勝。3位にKT君が入りました。K太くん4位。やっぱり疲れか途中からエンスト気味。アヤネちゃんの5位は逆にがんばったと思います。

全体的には、まあ、それなりのコンペになったかな~と思っています。これも参加者の協力のおかげ、そして協力下さった保護者の方や当日登らずにお世話いただいた外部のスタッフのおかげです。本当に感謝しています。ありがとうございました。今年は今までの湯原コンペとは一味違った新しい内容で開催しましたが、来年はまた来年でどういう競技がいいか考えます。そうですね~来年は国体もボルダー元年ですからね。それと同じ競技形式も実は今から考えてるんですよ。まあこれは来年のお楽しみということで。

繰り返しになりましが、皆様本当にありがとうございました。また来年もご参加下さい。
PUSH YOUR LIMIT !    (2期生)

by protostar | 2007-09-28 21:48 | コンペ
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